学校法人北海道キリスト教学園
認定こども園 麻生明星幼稚園
園長上森 俊明
麻生明星幼稚園は、「敬虔」、「奉仕」、「創造性」を教育目標として歩み続けています。この目標は、人が生きるために必要な「愛」を表現しています。「神は愛である。」(Ⅰヨハネ4:8)という聖書の言葉は、神さまが人を愛しておられることを伝え、この世の波風の中を生きる人々を励ましてきました。神の愛を知るわたしたちは、「互いに愛し合う」生活へと導かれます。そして「愛」に基づく生活は、創造性を育て、思いやりのある人格を形成します。幼い日の生活で身につけた「わたしは愛されている。」という記憶は、喜びの時も悲しみの時も生きる力となることでしょう。
愛されることで健やかに育つ幼児期、教職員一同、教育目標を心に留めて、子どもたちと保護者の皆さまと共に、「愛」を育みたいと願っています。
長所と短所でその人らしい個性に
長所は、他者の短所を埋めることができます。また、短所は他者の長所を認める器となります。こうして、ひとりの力では成し遂げる事ができない仕事ができます。与えられた恵みに感謝して、互いに助け合いながら歩みましょう。
子どもたちの笑顔と共に
子どもたちに囲まれて過ごす毎日は、喜びに包まれています。幼稚園での仕事は、大変なことも多いのですが、子どもたちの笑顔に励まされて、保育者として、ひとりの人間として、成長していくことができます。職員の方々が誇りをもって働ける場所にしたいと願っています。
神様の言葉に聞くこと
祈ることで獲得する強さ
愛をもって自発的に
他者のために働くこと
苦難を乗り越える力
人生を豊かに生き抜く力
敬虔、奉仕、創造性は、愛の内に生きるわたしたちの姿を表しています。神さまに愛されているわたしたちは、愛によって結び合わされ、互いを尊重して生きています。ひとりひとりが大切にされる社会で、子どもたちが豊かな実を結ぶことを願っています。
キリスト教保育
キリスト教の信仰に基づいて、愛と奉仕の精神を育みます。大人も子どもも神さまに愛されています。幼稚園生活の中心には礼拝があり、生活の折々に目を閉じて祈る時間を大切にします。真理に耳をかたむけ、自分で判断し、行動する心を尊重します。
チーム保育
麻生明星幼稚園では、1クラスに複数の教師を配置しています。これは多くの保育者の「愛のまなざし」によって子どもの成長を見守りたいとの願いからです。幼児教育の先進国では子ども6人に対して1人の教師が配置され、豊かな援助を受けて育つことが望ましいとされています。教師同士が連携して子どもの成長のために取り組むことを目指しています。
特別支援教育
麻生明星幼稚園では「すべての子どもに特別な支援が必要」との観点から保育を行っています。それぞれ大なり小なり課題がありますが、子どもたちは保護者や教師の愛のある援助を受けることで成長していきます。特に課題が大きいとされるお子さんに関しては地域の療育施設と連携を行いながら、各クラスに1割程度の受け入れを行っています。
麻生教会との連携
麻生明星幼稚園は1962年、札幌市の要請によって麻生団地に住む子どもたちのために建てられました。歴史は古く、かつて日本キリスト教団札幌教会において運営されていた「明星幼稚園」から信徒・職員が派遣され、麻生教会と麻生明星幼稚園が設立されました。
麻生明星幼稚園の園長が牧師を務める麻生教会では日曜の午前9時から子どもたちの礼拝が行われています。